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こんにちは!新卒2年目の23歳、会社員ブロガーのゆたです。
入社して2年目、最近「このまま今の仕事を続けていくべきなのか」と悩む日々が続いています。周りの先輩たちは「仕事は我慢するもの」と言いますが、本当にそうなのでしょうか?
そんな疑問を抱えていた時に出会ったのが、経営学者で一橋ビジネススクールの特任教授である楠木建さんの著書『すべては好き嫌いから始まる』です。
この本は「好きなことを仕事にする」という甘い夢物語ではなく、ビジネスの世界で生き残るためには自分の好き嫌いを大事にすべき理由を教えてくれる実践的な1冊でした。
今回は、この本を読んで「ああ、そうだったのか!」と目から鱗が落ちた内容を、社会人2年目の私なりにまとめてみました。仕事に悩むビジネスパーソンの方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
目次
📚 『すべては好き嫌いから始まる』とは?
一橋ビジネススクール特任教授の楠木建さんによる、仕事における「好き嫌い」の重要性を説いた本です。著者は競争戦略の専門家で、どんな業界でも競争に勝つためには「競合他社との決定的な違い」を作ることが重要だと指摘しています。
🤔 どんな人がこの本を手に取るべき?
- 「仕事は我慢するもの」と思い込んでいる人
- 自分の好きなことを仕事にできるか悩んでいる人
- 今の仕事に情熱を感じられず、毎日が辛い人
- キャリアの方向性に迷っている人
- 競争の激しい業界で生き残りたい人
📝 本の要約:好き嫌いから始まる仕事術
1. プロになりたいなら仕事が好きである必要がある
好きなことは長時間継続できる
著者によれば、好きなことは自発的に長時間取り組めるため、結果的に他の人にはできない特殊能力を身につけることができます。例えば、蟻が好きな人は褒められなくても結果が出なくても、毎日ワクワクしながら自発的に蟻について調べられます。そうした日々を数年間続けていくうちに、自然と専門家になっていくのです。
一方、好きではないことは継続が難しく、結果が出なかったり褒められなくなったりすると、すぐにやめてしまいがちです。著者は「努力しなきゃ」と思った時点で、その道で極めることは難しいと指摘しています。
特殊能力が高収入につながる
「食っていくこと」だけを目的にするなら、言われたことをこなす仕事でも生活はできます。しかし、そういった一般的なスキルは代替が効くため、大きな収入にはつながりません。
一方、他の人ができないことを一つでもできるようになると、「代替が効かない存在」になり、大きな価値を生み出せます。
私の実践:好きと実用性のバランス
入社2年目の私は最初、上司からの指示に従って黙々と仕事をするのが「プロ」だと思っていました。しかし実際は、自分が好きな企画書作りやデータ分析の時間だけが充実していて、それ以外の業務は苦痛でした。
この本を読んで、好きな部分を伸ばすことの重要性に気づき、上司に相談して企画業務の比率を増やしてもらいました。すると自然と時間外も勉強するようになり、半年で社内で一目置かれる存在になれました。
2. お客さんがいいと思うことよりも自分の好きなことを優先する
好きなことを優先する「順番」が重要
多くの人は「お客さんが求めていること」を優先し、タピオカが流行ればタピオカ店を出し、キッチンカーが儲かればキッチンカーをはじめます。しかし著者は、まず最初に「自分が好きなこと」をして、その後にお客さんのニーズとすり合わせていくべきだと主張します。
好きではない仕事は短期的に成果が出ても続かず、結局は他との違いを作れないからです。仕事の醍醐味は、自分の好きとお客さんのニーズをうまくすり合わせることにあります。
アーティスト的アプローチ
例えば音楽でいえば、まずは自分が好きな曲を作り、その後にお客さんの好みも考慮していくイメージです。自分の「好き」を基盤にした上で、市場ニーズに応えていく順番が重要なのです。
私の実践:好きを軸にした提案
会社のプロジェクトで新しいサービス企画を考える機会がありました。最初は「今流行っているから」という理由でAI関連のサービスを提案しようとしていましたが、実は自分自身がそこまでAIに興味がなかったんです。
そこで「自分が本当に好きなもの」を考え直し、私が学生時代から興味があった「ライフログ」の要素を取り入れた企画に変更しました。結果的に、自分の熱量が伝わる企画書になり、上司からも「説得力がある」と評価されました。好きなことを優先したからこそ、お客さんにも響く企画ができたと実感しています。
3. 自分の好き嫌いを小さく分解して言語化する
好き嫌いを細分化する
著者は「野球選手」「バンドマン」といった大きな夢を追いかけるだけでなく、自分の「好き」と「嫌い」の要素を細かく分解して言語化することを勧めています。
例えば「対戦ゲームが好き」という人は「人と対戦して勝ち負けがあること」が好きかもしれません。また「人と一緒に仕事をするのが嫌い」という人は「上下関係が嫌い」「あれこれ指示されたくない」という要素があるかもしれません。
こうした「好き嫌い」の要素を具体的に言語化すると、自分に合った仕事を見つけやすくなります。例えば「1人で」「勝ち負けのある」「不確実性の高い」仕事ならば、ゲーム実況者だけでなく、タクシー運転手やクリエイティブな仕事も選択肢になるかもしれません。
人生の選択基準にもなる
著者は仕事だけでなく、腕時計やリュック、パソコンなど、あらゆる選択に「好き嫌い」を活用しています。例えば「軽くて美しいものが好き」という自分の好みを言語化しているからこそ、グランドセイコーという腕時計を選び、ロレックスは選ばないという判断ができるのです。
私の実践:自分の「好き」の言語化
私は最初「デザインが好き」だと漠然と思っていましたが、よく考えてみると「情報を整理して視覚的に表現すること」が好きだったんです。この「好き」を言語化したことで、必ずしもグラフィックデザイナーにならなくても、企画書作成やデータビジュアライゼーションといった形でその要素を仕事に活かせることに気づきました。
今では企画書のビジュアル面も任されるようになり、社内での評価も上がりました。好きな要素を言語化して意識することで、日常の業務でも「好き」を活かせる場面が増えたのです。
4. まずは行動してみる
10時間の想像より1分の実体験
著者によれば、何事もやってみないと好きか嫌いかわからないものです。YouTuberに憧れていても、実際にやってみるとイメージと違って嫌いだったり、思ったように伸びないこともあります。
この本には「10時間の想像よりも1分の実体験が大事」と書かれています。想像することも大事ですが、それは「経験した後の想像」に限るとのこと。先に経験がないとよい想像はできないのです。
私の実践:副業で見えた現実
会社勤めをしながら、デザインの副業にチャレンジしてみました。憧れだったクリエイティブな仕事に挑戦できると思い、ワクワクしていましたが、実際にやってみると「締切のプレッシャー」や「クライアントとのコミュニケーション」など、想像していなかった苦労がありました。
逆に「作業の効率化」や「情報の整理」といった、普段の仕事ではあまり意識していなかった部分に楽しさを感じました。実際に体験してみなければ、この発見はなかったでしょう。
5. 多分最初は失敗するだろうと考えて挑戦する
「楽観的悲観主義」のすすめ
著者は「多分最初は失敗するだろう」という軽い気持ちで挑戦することを勧めています。最初から成功を期待すると、小さな失敗で挫折しやすくなってしまうからです。
ビジネスの世界では勝ちよりも負けの方が多いもの。ユニクロの柳井正さんの著書『一勝九敗』や建築家の安藤忠雄さんの『連戦連敗』という本のタイトルからもそれが伺えます。
失敗を前提に「楽観的悲観主義」で挑戦すれば、失敗してもそれほど落ち込まず、何度も挑戦できるようになります。逆に意外にうまくいったときは、大きな喜びを感じられるでしょう。
私の実践:失敗を前提にした企画提案
プロジェクトで新しい施策を提案する際、「これは通るかな」と不安に思っていました。しかしこの本を読んでから「どうせ最初は失敗するだろう」と思って挑戦してみることにしました。
案の定、最初の企画は却下されましたが、その時に得たフィードバックを活かして2回目の提案を行ったところ、上司から「前回よりずっと良くなった」と評価されました。失敗を恐れずにチャレンジし続けることの大切さを実感しています。
💡 好きなことをやるメリット
1. 結果はどうあれ毎日やっていること自体がご褒美になる
好きなことは結果が出なくても、作業自体が自分にとってのご褒美になります。著者は文章を書くこと自体が好きなため、仮に本が売れなくても「別にいいや」と思えるそうです。
結果はコントロールできない部分もありますが、過程を楽しめれば人生はずっと豊かになるでしょう。
2. 相手の好きも尊重できるようになる
自分が好きなことをやっていると、相手の「好き」も尊重できるようになります。逆に自分が嫌なことをやらされていると、相手にも嫌なことを強制したくなってしまいがちです。
例えば、自分が好きなカレーを食べている時は、相手がチャーハンを選んでも気にならないでしょう。しかし自分が好きでもない冷やし中華を強制的に食べさせられていると、チャーハンを食べている相手に「ずるい」と感じてしまうかもしれません。
仕事も同じで、自分が好きな仕事をしていれば、周りの人が自分と違うことを好きでやっていても許容できるようになります。
🔍 まとめ:自分の好きを追求すれば必ず誰かから嫌われる
著者は「自分の好きを追求して表現すれば、必ず誰かからは嫌われる」と指摘しています。自分の好きなものを突き詰めていくと個性や色が出てくるため、それが嫌いな人からはより一層嫌われやすくなるのです。
例えばメタルバンドはクラシック音楽が好きな人から嫌われているかもしれませんし、ユニクロや無添くら寿司、ラーメン二郎も、高級ブランドや高級寿司、健康志向の人からは嫌われているかもしれません。
誰かから深く好かれるということは、別の誰かからは深く嫌われるということでもあります。著者はむしろ「誰に嫌われるのか」をはっきりさせた方がいいとし、そこに「商売の生命線」があると述べています。
VTuberやバンドのマキシマムザホルモン、クリープハイプのように、「分かってくれる人にだけ分かってもらえればいい」と割り切る姿勢が大切なのかもしれません。
🌟 最後に:一回きりの人生、好きを大切に
私はこの本を読んで、「仕事は我慢するもの」という固定観念から解放されました。もちろん、すぐに好きなことだけで食べていけるわけではありませんが、少しずつ自分の「好き」を仕事に取り入れていくことは可能だと感じています。
著者の言うように、自分の好きなことにお金を払ってくれる人を少しずつ増やしていけば、いつかそれだけで食べていける日が来るかもしれません。それまでは、今の仕事で自分の「好きな要素」を見つけて伸ばしていくことから始めてみようと思います。
あなたも「好き嫌い」を大切にすることから、仕事の自由度を高めてみませんか?