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はじめに
皆さん、こんにちは。
毎日忙しく働いているビジネスパーソンの皆さんは、本当に幸せを感じていますか?
私自身、入社してからここまで仕事一筋で生きてきました。人間関係はほとんど職場内だけ。気づけば、友人との連絡もめっきり減り、「このままでいいのだろうか」と不安を感じるようになっていました。
そんな時に出会ったのが、ハーバード大学で精神医学教授を務めるロバート・ウォールディンガーさんとマーク・シュルツさんの『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』という本です。
この本は、多くの研究を根拠に「人間関係の豊かさこそが幸せの鍵である」ということを教えてくれます。今日はその内容を、社会人視点で日常に応用できそうなシーンを交えながらお伝えします。
📚 『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』とは?
この本は、ハーバード大学で行われた人間の幸福に関する研究をベースにしています。お金や社会的地位ではなく、人間関係こそが幸福度と健康に最も大きな影響を与えるという事実を、科学的根拠とともに解説しています。
💼 こんな悩みはありませんか?
- 仕事に追われて人間関係がおろそかになっている
- 職場以外に人間関係がほとんどない
- 孤独を感じることが多い
- 将来の人間関係に不安を感じている
- 幸せを感じられない日々を過ごしている
📖 本の要点
1. お金≠幸せ、でもお金は不幸を避けるために必要
お金があれば幸せになれるわけではありませんが、お金がないと不幸を感じやすくなります。家賃、食費、公共料金など、生活の基本的なニーズを満たせないと、ストレスが積み重なり、最悪の場合、人生が狂ってしまうことも。
心理学者のダニエル・カーネマンによると、年収約800万円までは幸福度が上がりますが、それを超えると頭打ちになるそうです。つまり、ある程度の収入があれば、あとは人間関係に投資した方が幸せになれるということです。
お金は数字で表されるため、他人と比較して劣等感を抱きやすいというデメリットもあります。一方、人間関係は比較しにくいため、幸せを長続きさせるのに適しています。
日常への応用:
- 年収400〜500万円程度を目指し、将来に備えた資産形成をしながら、人間関係を充実させることが多くの人にとって最適解かもしれません
- お金を稼ぐことに集中しすぎて、恋愛や家族との時間をおろそかにしないように注意しましょう
- 他人の収入と自分を比較するのではなく、自分の人間関係の質に目を向けましょう
2. 孤独は「痛み」である
研究によると、孤独は体に物理的な影響を与えます。孤独感があると、痛みに敏感になり、免疫力が弱まり、脳機能が低下し、睡眠の質が悪くなり、疲労感やイライラが増すそうです。
人間関係と死亡リスクの関連性を調べた研究では、他者との繋がりが最も少ない人の死亡率は、繋がりが最も多い人に比べて男性で2.3倍、女性で2.8倍も高かったとのこと。つまり、人との触れ合いがある人とない人とでは、生存率が約50%も違うのです。
これは太古の昔、人間が集団で生きることで生存率を高めてきた名残だそうです。1人でいることは死を意味していたため、孤独感は「このまま1人だと死ぬぞ」という警報のようなものなのです。
一方、人との触れ合いは麻酔薬のように痛みを和らげる効果があります。孤独が消えて守られているという感覚が生まれ、寿命も伸び、健康状態も良くなるのです。
日常への応用:
- 寝付きが悪い、疲れが取れないという症状は、孤独が原因かもしれません
- ペットを飼うのも効果的ですし、コンビニやカフェでの店員との短い会話でも孤独感を和らげる効果があります
- オンラインでのやり取りだけでなく、実際に人と会う機会を意識的に作りましょう
- 孤独は「タバコを吸うのと同じくらい体に悪い」と考え、対策を取りましょう
3. スクロールをやめて相手に注意を向ける
現代人は働く時間が減っているのに人間関係が希薄になっています。その理由は、スマホやパソコンなど、注意を向けるものが増えたからです。
友達と実際に会っているのに、目の前でスマホをいじり始める人がいますが、これは相手に不快感を与えます。自分ではなく他のものに注意を向けられていると感じるからです。
研究によると、会話中にスマホが視界に入るだけで集中力が下がり、会話が楽しくなくなると感じ、相手への信用や共感も得にくくなるそうです。
日常への応用:
- 人と会う時はスマホを視界に入らないところに置き、相手に集中しましょう
- 「休みの日は何をしているの?」「髪型変わった?」など、相手に興味を持って質問してみましょう
- 常に相手に注意を向けることが、人間関係の構築に必要不可欠です
- 会議中もスマホをチェックせず、発言者に集中することで、より良い人間関係を築けます
4. 話しかけないより話しかけた方がいい
多くの人は見知らぬ人に話しかければ、無視されたり不快な経験をするだろうと予想します。そのため、黙って過ごすことを選びがちです。
しかし、シカゴ大学の研究によると、通勤電車で隣の人に話しかけた被験者の大半は、普段の通勤よりも気分が良くなっていたそうです。さらに、話しかけられた人も気分が良くなっていました。
私たちは人に気軽に話しかけない方がいいと思いがちですが、それは思い込みであって、実は話しかけた方が良いのです。
日常への応用:
- 朝のカフェで店員や他のお客さんと軽く話すだけでも、気分が良くなります
- 同僚や取引先の人に積極的に話しかけることで、ビジネスチャンスが生まれることもあります
- 「話しかけるのは恥ずかしい」という思い込みを捨て、勇気を出して一歩踏み出しましょう
- オフィスで「おはよう」と声をかけるだけでも、職場環境が良くなります
5. 人間関係はほったらかしでは育たない
人間関係は植物のようなもので、放っておいて育つものではありません。むしろ放っておくと枯れてしまいます。高校時代の友人と疎遠になってしまった経験は誰にでもあるでしょう。
人間関係を維持するには、植物に水をやるように、定期的に相手に注意を向ける必要があります。
日常への応用:
- 定期的に大切な人を食事や映画に誘いましょう(理由は何でもOK)
- LINEやメールで近況を伝えるだけでも効果的です
- 相手から誘いがあれば、できるだけ参加するようにしましょう
- 業務連絡だけでなく、たまには同僚と飲みに行くなどの交流も大切にしましょう
6. 仕事をしすぎて人間関係をおろそかにしない
仕事は生きがいにもなりますが、多くの人が死の間際になって「もっと家族と一緒に過ごせばよかった」「人生を仕事に捧げすぎた」と後悔します。
特に定年退職後、日常生活の大半を占めていた仕事がなくなると、人間関係も失われて一気に孤立することが多いです。引退生活が充実している人は、職場以外で新しい仲間を見つけていたそうです。
日常への応用:
- 特に男性は職場だけの人間関係に依存しがちなので、趣味などを通じて幅広い人間関係を持つことが大切です
- 週末は必ず家族や友人と過ごす時間を作りましょう
- 将来のために、今から趣味のコミュニティに参加するなど、職場以外の人間関係を構築しておきましょう
- もし定年後に孤独を感じるなら、パートタイムの仕事をするのも良い選択肢です
7. 人生を支えてくれる10人の人間関係を把握する
人間関係を保つにはメンテナンスが必要なので、まずは自分の人生に大切な10人を紙に書き出してみましょう。家族や恋人、親友などが思い浮かぶでしょう。
他者との交流の頻度と質こそが幸福のポイントです。中のいい人とたくさん会える人ほど幸せになりやすいのです。
日常への応用:
- 大切な10人との関係を維持するために、定期的に連絡を取りましょう
- 10人に満たない場合は、趣味や地域活動を通じて新しい関係を築きましょう
- 仲が良くない人との関係も大切にしましょう。何がきっかけでグッと仲良くなるかわかりません
- ビジネスネットワークも大切ですが、プライベートでの関係も同様に大切にしましょう
8. 他人に誠実な関心を向ける
デール・カーネギーの名著『人を動かす』では、人に好かれる第一原則として「誠実な好奇心を寄せる」ことが挙げられています。
相手に興味を持ち、質問することで、相手は心を開いて話してくれますし、相手への理解も深まります。
日常への応用:
- 「あの人は何をしている人だろう?」「休みの日は何をしているのかな?」と他人への興味を持ちましょう
- 会話の中で相手の話に真剣に耳を傾け、関連する質問をしましょう
- ビジネスの場でも、取引先の担当者の趣味や関心事に興味を持つことで、より良い関係が築けます
- SNSで「いいね」するだけでなく、コメントを残すなど、積極的に関わりましょう
まとめ
『グッド・ライフ』から学んだことをまとめると:
- お金があれば幸せになれるわけではないが、不幸を避けることはできる
- 孤独は痛みであり、触れ合いは麻酔薬のように痛みを和らげる効果がある
- スクロールをやめて相手に注意を向けること
- 話しかけないよりも話しかけた方がいい
- 人と人との関係はほったらかしでは育たない
- 仕事をしすぎて人間関係をおろそかにしないこと
- 人生を支えてくれる10人の人間関係を把握する
- 他人に誠実な関心を向ける
私は以前、仕事中心の生活を送っていましたが、この本に出会ってから少しずつ変わりました。今では週末に必ず友人との時間を作り、職場以外の趣味のコミュニティにも参加しています。確かに忙しくはなりましたが、以前よりずっと充実感があります。
幸せになるのに遅すぎることはありません。今日から少しずつ、あなたの周りの人間関係を見直してみませんか?