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【23歳社会人が実践】仕事ができない私が学んだ一流ビジネスパーソンの当たり前の習慣【書評】

読了時間:約7分

はじめに

こんにちは、社会人2年目の23歳、ゆたと申します。

入社してから早くも2年目。周りの同期と自分を比べると、すでに大きな差がついてしまっていることを痛感しています。「どうしてあの人は仕事ができるんだろう?」「私は一生このままなのかな…」と不安になることもしばしば。

そんな時に出会ったのが、西原亮さんの『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』という本です。この本は、ニューヨークの経営コンサルティング会社で5年間働き、現在は明治クッカーという牛乳やヨーグルトなどを配達する会社の経営者をしている西原さんが、仕事ができる人が「当たり前」にやっていることをまとめた一冊です。

西原さん自身も初めは「最も仕事ができない人」として扱われていたそうですが、周りの仕事ができる先輩から学び、コンサルタントとして昇進。さらに、父親の会社を引き継いでからは10年で売上・従業員数ともに7倍に成長させたというから驚きです。

そんな彼が教える「仕事ができる人の当たり前」を、私なりにまとめてみました。

仕事ができる人のコミュニケーションの取り方

①なんとなく分かったふりをしない

私は新入社員の頃、上司や先輩の話を「なんとなく理解したふり」をすることが多かったです。「KPI」や「アジャイル」など専門用語が飛び交う中、「え、これ知らないの?」と思われたくなくて、適当に頷いていました。

でも、この本によると、「分からないことを放置し続けることは完全な悪」なんだそうです。確かに、分かったふりをしても、相手には見透かされているし、結局は後で大きなトラブルになりかねません。

会議中に「この部分、すみません、もう少し詳しく教えていただけますか?」と勇気を出して質問したら、周りから「私も実は分からなかった」という声が上がったこともあります。今では「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉を胸に、分からないことは素直に質問するようにしています。

②曖昧な表現を使わない

「できるだけ早く」「少し」「多め」…こういった曖昧な表現、ビジネスの現場でよく使いますよね。私も「資料はできるだけ早く送ります」と言って、実際いつ送ればいいのか相手に伝わっていなかったことがありました。

仕事ができる人は、こういった曖昧な表現を避け、数値と固有名詞を使って具体的に伝えるそうです。

「17時までに企画書を完成させます」「14時に名古屋駅の金時計前でお待ちしています」など、具体的な数字や場所を示すことで、誤解が生まれる余地がなくなります。

③事実と自分の意見を切り離して伝える

上司に「営業の結果はどうだった?」と聞かれて、「好感触でした!もう少し押せば契約できそうです」と答えたことがありませんか?

でも上司が本当に知りたいのは、「契約できたのか、できていないのか」という客観的な事実です。私の感想や予測だけでは、判断材料として不十分なんですね。

仕事ができる人は、まず「まだ契約はしていません」という事実を伝えた上で、「ただ、私の主観としては好感触だったので期待できると思います」と付け加えるそうです。

このように、客観的な事実と主観的な意見を明確に区別して伝えることで、相手に正確な情報を提供できます。

④悪い知らせを最初に伝える

大きなミスをしたとき、報告するのが怖くて先延ばしにした経験はありませんか?私は新人時代、納期に間に合わないことが分かった時、「なんとか頑張れば間に合うかも」と思い込み、ギリギリまで報告しなかったことがあります。結果的に、上司からの信頼を大きく損ねてしまいました。

この本によると、仕事ができる人は悪い知らせほど早く伝えるそうです。悪い知らせを早く伝えることで、対策を練る時間が生まれますし、何より「悪いことでも正直に伝えてくれる人」として信頼を得ることができます。

DMMの亀山会長も「いいことは後回しでいいけど、悪いことは早く知らせて欲しい」と語っているそうです。

仕事ができる人の作業の進め方

①いきなり手を動かさない

「とりあえずやってみよう!」というアプローチ、私もよくやっていました。でも、いきなり手を動かすより、まずは徹底的に情報収集して、無駄なものを削ぎ落としたほうが、結果的に早く仕事を終わらせることができるんだそうです。

例えば資料作成でも、いきなりパワポを開くのではなく、まずは「何のための資料か」「誰に見せるのか」「どんな情報が必要か」を整理し、上司や顧客が求めている完成形とのズレがないかを確認することが大切です。

北の達人コーポレーションの木下克久社長の本にも「まずは徹底的に下調べしてから挑戦しなさい」と書かれているそうで、成功している経営者にも共通する考え方なんですね。

②一番価値を出せる仕事に集中する

人間が高い集中力を維持できる時間は、1日3〜4時間程度だそうです。意外と短いですよね。

そのため、仕事ができる人はその限られた時間を一番価値を出せる仕事に一点集中させるそうです。一方で、仕事ができない人は、その貴重な時間をメールチェックや後回しにできる資料作成などに費やしてしまう傾向があるとか。

私も反省することが多いです。集中力のある午前中を雑務に使ってしまい、本当に重要な企画書を疲れた夕方に作り始めて、結果的に質の低いものになってしまったことが何度もありました。

これは筋トレと同じで、短い時間だからこそ、一番効果のあるトレーニングに集中するべきなんですね。

③仕事を細かく分解して期限を明確にする

大きなプロジェクトを前に、何から手をつければいいのか分からず、先延ばしにしてしまった経験はありませんか?

仕事ができる人は、まず仕事を小さなタスクに分解するそうです。例えばカレーを作るなら「①野菜を洗う、②野菜を切る、③鍋に油を入れて熱する…」という具合に。

そして、それぞれのタスクに具体的な期限を設定します。「今週までにタスク1・2まで終わらせる」というように。

これにより、「次に何をするべきか」迷う時間が減り、進捗も把握しやすくなります。また、期限内に終わらせられれば達成感も得られますし、遅れているなら挽回策も考えられます。

中島哲さんの「なぜあなたの仕事は終わらないのか」という本にも、仕事を小さなタスクに分けて期限を設定することが推奨されているそうです。

仕事ができる人の立ち振る舞い

①笑顔を絶やさない

これは意外と重要なポイントです。仕事ができる人は常に笑顔でいるそうです。笑顔でいることで相手に好印象を与え、結果的に仕事がスムーズに進みやすくなるからです。

逆に、いつも不機嫌そうだったり暗い表情をしていると、周囲に気を使わせたり、声をかけづらくさせてしまいます。特に新入社員は先輩から仕事を教えてもらう必要があるため、話しかけやすい雰囲気作りとして笑顔を心がけることが重要です。

私も最近は意識的に笑顔を作るようにしていますが、不思議と実際の気分も前向きになってきたように感じます。

②同期で群れない、陰口を言う人の近くに行かない

会社の同期との付き合いって大切ですよね。でも、この本によると、同期だけで群れるのはあまり成長につながらないそうです。なぜなら、同期は自分と同じような視点や経験しか持っていないため、一緒にいても新しい学びが少なく、結局は愚痴や不満の共有で終わってしまうからだそうです。

また、職場での陰口グループにも注意が必要です。自分が直接悪口を言っていなくても、そうしたグループの中にいるだけで、周囲からは「陰口を言う人」と見なされてしまうリスクがあります。

私も以前は同期と会社の愚痴を言い合うことが多かったのですが、最近は意識的に異なる部署の先輩や他業種の友人との交流を増やしています。視野が広がり、新しい気づきも増えました。

まとめ:仕事ができる人の「当たり前」を実践しよう

この本を読んで気づいたのは、仕事ができる人が実践していることは、実は特別なことではなく「当たり前」のことばかりだということです。誰にでもできることを、徹底してやり続けるからこそ、周りから信頼されチャンスをつかむことができるのでしょう。

私自身、社会人2年目で行き詰まりを感じていましたが、この本のポイントを意識するようになってから、少しずつですが変化を感じています。特に「分かったふりをしない」「具体的に伝える」「悪い知らせを早く伝える」の3点は、すぐに実践できるので効果も実感しやすいです。

皆さんも、ぜひ「仕事ができる人の当たり前」を実践してみてください。きっと、仕事の質だけでなく、周囲からの信頼も高まっていくはずです。